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VPSとは何か?
VPSとはVirtual Private Serverの略で、仮想環境に作られた専用サーバーのことです。
1台の物理サーバーを複数のユーザーで共有する仕組みですが、それぞれの仮想サーバーは、CPU、メモリ、ストレージ等のリソースを持っている別のサーバのように動作します。
また、管理者権限を持つことができるので専用サーバーのように自由に色々なことができるようになっています。
VPSのメリット
VPSを借りるメリットは、大きく分けて以下の3つです。
- 自由度が高い
- 拡張性が高い
- コストパフォーマンスが高い
自由度が高い
レンタルサーバとは違い、VPSではOSやソフトウェアを自由にインストールすることができます。
サーバの管理者権限を持っているため、自分で環境を構築する必要はありますが、最新のWebサーバ、データベースサーバ、プログラミング言語を使用したいといった願いも叶えることが出来ます。
拡張性が高い
必要なときにCPU・メモリ・ストレージなどのリソースを追加・拡張するというスケールアップができます。(拡張可能な項目はVPS業者によって異なるので確認が必要)
そのため、Webサイトやサービスの成長に合わせて、柔軟にリソースを追加してパフォーマンスを維持するといったことができます。
コストパフォーマンスが高い
VPSは物理専用サーバーよりも安価に同じような利用の仕方ができ、必要なリソース分だけ利用料金を支払います。
また、レンタルサーバーよりもできる事が多く、高いパフォーマンスを得ることができるためコストパフォーマンスが高いと言えます。
VPSの選び方
VPSを借りる際に確認しておいたほうが良いポイントについて説明します。
CPU・メモリ・ストレージのスペック
使用したいアプリケーションにあわせて、契約するVPSのCPU・メモリ・ストレージのスペックを選択する必要があります。
最初はアプリケーションが必要とする最低限のリソースで契約して、後からスケールアップするという方法もあります。
ただ、メモリが512MBといったプランも存在しますが、こちらはすぐにリソース不足になってしまうと思いますので、最低でもメモリは1GB位を契約することをおすすめします。
料金
VPSを提供している会社によって色々なプランがあり、当然ですが料金が違ってきます。
自分が必要としているCPU・メモリ・ストレージでVPSを借りた場合を、それぞれのVPS会社で比較してみると良いでしょう。
私は、主にメモリとストレージのリソースが足りるかどうかでプランを選ぶことが多いですね。
サポート
はじめてVPSを借りる場合、色々とわからないことが出てくると思います。
その場合、サポートへの問い合わせを行うことになるので、問い合わせ方法や対応時間の確認も必要です。
VPSのデメリット
VPSを借りる場合メリットばかりではなく、当然ですがデメリットも以下のようなものがあります。
- 自分で環境を構築する必要がある
- 運用コストが掛かる
自分で環境を構築する必要がある
レンタルサーバとは違い、VPSは自分で必要な環境を構築する必要があります。
たとえばwordpressでblogを運営したいといった場合は、webサーバ・DBサーバ・phpなどを自分でインストールする必要があります。
ただ、一般的な環境でしたらインストール手順などインターネット上にたくさんあるのでインストールはできると思います。
※どうしてもインストールが難しいといった場合、VPS提供会社側で環境を構築したイメージも用意されている場合があるので、それを使ってVPSサーバを作成すると方法もあります。
運用コストが掛かる
ここで言う運用コストとはVPSの料金ことではなく、アプリケーションやOSのセキュリティアップデート等の日々の運用に関わる作業のコストを指しています。
レンタルサーバであればアップデート作業は提供会社で行ってくれますが、VPSの場合は自分で行う必要があります。
このアップデート作業を行わずにVPSを放置しておくと、脆弱性をつかれてサーバの乗っ取られたり、不正利用されてしまう危険性があります。
基本的なアップデート作業の場合、1つ2つコマンドを入力するぐらいなのでそこまで時間は掛からないですが、こまめにアップデート作業を行う必要があります。
VPSのおすすめ4社
ここからは、私が実際に使用しているVPSとこれから新たに借りてみようとして調べたところ、良さそうだなのと感じた4社のVPSを紹介していきます。
「ConoHa VPS」と「さくらのVPS」は実際にVPSを使用していて、「WebARENA Indigo」と「Xserver VPS」が今後使用してみたいと思ったVPSになります。
私がVPSを借りる際に確認している項目について、VPS会社ごとに比較したものを一覧表にしてみました。(2023.10.13現在)
料金比較(メモリ2GBプラン)
Xserver VPSの最小プランがメモリ2GBなので、そのプランで料金比較を行いました。
vCPU | ストレージ | 料金 | |
---|---|---|---|
WebARENA Indigo | 2vCPU | 40GB | 740円 |
Xserver VPS | 3vCPU | 50GB | 1,150円 |
さくらのVPS | 3vCPU | 100GB | 1,738円 |
ConoHa VPS | 3VCPU | 100GB | 2,033円 |
料金は2023.10.13現時点のものです。
結局どのVPSが良いの?
とりあえず安く使いたい
メモリ768MBプランはIPv4が割り当てられなかったり、ストレージの容量が少なかったりと制約はありますが、とりあえず料金が安いことを一番に優先するならば、WebARENA (Indigo)のメモリ768MBプランが最安値になります。
簡単な動作検証に使いたい場合等はこのVPSがお安くて良いですね。
メモリとCPUをコスパ重視で
メモリも少し多めでストレージもそこそこ欲しい場合は、Xserver VPSがおすすめです!
メモリ2GBプランはストレージの容量が50GBと少し心もとないですが、データをそこまで使用しない用途であれば、かなりコスパが良くておすすめのVPSになります。
安定性・安心感を重視したい
安定性と安心感を重視したい場合はさくらのVPSがおすすめです。
私もかなり長い間使用していますが、特に大きな問題が発生した記憶はありません。
インターネットの口コミを調べてみても、他のVPS会社よりも安定性に優れているという口コミが多かったですね。
とりあえず迷ったら
とりあえずどのVPSを借りるのが良いか迷ったら、ConoHa VPSを使ってみるのが良いでしょう。
メモリ1GBプランはストレージの容量も100GBあるので、バランスが良く使い勝手の良いVPSになっています。
VPSの管理を行う管理画面もとても使いやすく出来ているので、はじめてVPSを使う場合でも簡単に操作が出来るはずです。
VPSの紹介
私がおすすめしているVPSの「良いところ」と「注意が必要なところ」を紹介していきます。
ConoHa VPS
ConoHa VPSは私がメインで使用しているVPSの一つです。
実際に使用した感じとしては、ストレージ容量もそこそこある割に値段もそんなに高くないのでサービスには満足しています。
そんなに大規模なサービスを運用していないので、負荷が高くなった場合にどうなるかはなんとも言えませんが、メモリ1GBであればWordpressの運用、メモリ2GBであれば3〜4人程度のMinecraftマルチサーバ、おひとり様Mastodonの運用には、特に問題を感じることはありません。
良いところ
OSやアプリケーションテンプレートの種類が豊富
VPSに使用できるOSや、すぐに使用できるように環境が構築済みのアプリケーションテンプレートの種類ががとても多いです。
ほかにも、ISOイメージを用意すれば用意されている以外のOSもインストールすることが出来ます。
初心者にやさしい
ConoHaのVPSは初心者でも簡単にVPSの勉強が出来るようなコンテンツが多く用意されています。
https://support.conoha.jp/vps/guide/?btn_id=vps-vpsstartup--breadcrumbs_vps-guide
また、利用者も多いので、ネット上で色々な情報を得ることが出来るのも心強いですね。
長期契約割引がある
長期割引である「VPS割引きっぷ」を使用すると、利用金額が割り引かれてお得にVPSを借りることが出来ます。
ただし、この場合は途中解約が出来ないので、いきなり契約はせずに少し実際に使用してから長期契約を行うか判断したほうが良いです。
事前チャージによる支払いが出来る
通常のクレジットカード支払いと、ConoHaチャージとConoHaカードという前払い方式があります。
ConoHaチャージとConoHaカードは、クレジットカード以外の方法でも支払いができます。
- クレジットカード
- Amazon Pay
- コンビニ支払い ※手数料が必要
- 銀行決済(ペイジー) ※手数料が必要
- Paypal ※ConoHaチャージのみ
- 商品代引き ※ConoHaカードパッケージ版のみ
注意が必要なところ
ConoHa VPSを借りる際に注意が必要なところです。
メモリ512MBプランからのプラン変更ができない
ConoHa VPSはメモリ512MBプランからはプラン変更ができません。
そのため、VPSリソースが足りなくなった場合は、別のプランでVPSを作成して環境の再構築をした後にデータ以降を行う必要があります。
メモリ512MBだと、すぐにメモリが足りなくなると思うので、VPSの使い勝手を試してみたり簡単な動作検証といった用途以外では、最低でもメモリ1GBのプランを選択することをおすすめします。
お試し期間がない
ConoHaのVPSには無料のお試し期間がありません。
ですので、使い勝手を試したい場合は実際に契約してVPSを借りる必要があります。
ですが、ConoHaのVPSには利用最低期間が設定されていないので、時間単位でVPSを借りることが出来ます。
実際に使用してみて、「使い勝手が悪い」「何か違うな…」と思うようでしたら、サクッとVPSを削除してしまえば使用した時間分のお安い金額だけしか請求されません!
さくらのVPS
さくらインターネットさんが提供しているVPSサービスで、こちらも私がメインで使用しているVPSの1つです。
メモリ1GBプランの場合、ストレージの容量が50GBと若干少なくて寂しい感じですが、初回に課金することで容量を倍にするサービスがあります。
良いところ
さくらのVPSの良いところです。
安定性と安心感が高い
かなり長い間使わせてもらっていますが、特に大きな問題が発生した記憶はありません。
2010年からVPSサービスを提供している老舗のVPS会社なので、利用者も多く安心感はピカイチです。
サポートへメールで問い合わせを行った際の解答も早く、内容も満足できました。
お試し期間がある
料金をクレジット払いする場合は、2週間のお試し期間があります。
2週間あれば思う存分いろいろ試すことができるので、気軽にはじめて見るのも良いでしょう。
支払い方法が豊富
クレジットカードで利用料を払うのが簡単なのですが、それ以外の方法でも支払いを行うことが出来ます。
- クレジットカード ※手数料無料
- 銀行振込 ※銀行振込手数料が必要
- 請求書払い ※請求書発行手数料が必要
- 自動口座振替 ※サービス開始後に支払い方法を変更する必要あり
請求書払い等を使えば、クレジットカードを持てない学生さんなども別途手数料は掛かってしまいますが、VPSを借りることができますね。
https://help.sakura.ad.jp/purpose_beginner/2512/
注意が必要なところ
さくらのVPSを使用するにあたり注意が必要なところです。
スケールダウンが出来ない
プラン変更でメモリサイズが増える上位プランへの変更は出来るのですが、メモリサイズが小さくなる下位プランへのサイズ変更は出来ないので、プラン変更はよく考えてから行いましょう。
最低利用期間がある
さくらのVPSは最低利用期間が3ヶ月となっています。
契約した後に必要が無くなった、気に入らない、他のVPSに乗り換えたいと行った場合でも3ヶ月は最低でも料金を払う必要があるので、契約は本当に今後使っていくのかよく考えましょう。
WebArena Indigo
実際には使用していませんが、借りるかどうかを決めるために色々と調べてみて分かった良い所と注意が必要な所です。
良いところ
WebARENA Indigoの良いところです。
料金が安い
他のVPS会社とメモリのサイズで比べるとプラン料金がとても安いです!
その分色々と制約はありますが、とりあず検証用とかでお安くVPSが必要な場合はとても魅力的な金額になります。
メモリ768MBプランだと月額290円(税込319円)という、とてもお安い料金設定になっています。
https://web.arena.ne.jp/indigo/price/
メモリ4GBのプランからネットワークが速くなる
他のVPS会社さんはネットワークが100Mbpsというところが多いですが、メモリが4GBのプランからネットワークの帯域が増えてきます。
- 768MB〜2GB 100Mbps上限
- 4GB 500Mbps上限
- 8GB〜 1Gbps上限
スナップショット機能がある
別途料金はかかりますが、スナップショットを作成するオプションがあります。
VPSでバージョンアップ等の作業を行う際に不安がある場合、スナップショットをとると、すぐに作業前に戻すことができるので安心して作業を行うことが出来るようになります。
注意が必要なところ
WebARENA IndigoのVPSを借りるにあたって注意が必要なところです。
ストレージのサイズが小さめ
メモリプラン768MBと1GBについては、ストレージのサイズが20GBしかありません。
容量がこれだけ少ないと、すぐに容量を使い切ってしまうと思います。
プラン移行が出来ない
作成したVPSのプラン変更はできないので、スケールアップ・ダウンを行いたい場合は、別のVPSを作成したあとに手動で環境を再構築しデータを以降するという作業が発生します。
データ移行作業は結構労力が掛かる作業なので、ちょっと余裕のあるスペックでVPSを借りるのが良いと思います。
最安値のメモリ768MBはIPv6のみ
メモリ768MBのプランは料金が激安なかわりに、IPアドレスがIPv6のみの対応になっています。
IPv4のアドレスは割り振られないので注意してください。
支払い方法がクレジットカードのみ
支払い方法がクレジットカードのみなので、クレジットカードを持てない学生さんなどは親にお願いするか、あきらめるしか無いの残念なところです。
Xserver VPS
実際には使用していませんが、借りるかどうかを決めるために色々と調べてみて分かったXserver VPSの良いところと注意が必要なところです。
良いところ
Xserver VPSの良いところです。
あと払い(ペイディ)が出来る
paidyが提供している「あと払い(ペイディ)」で料金を支払うことが出来ます。
こちらは、支払い方法として以下の方法がありクレジットカードがなくても料金を支払うことが出来ます。
- 口座振替(手数料:無料)
- コンビニ(手数料:最大390円(税込))
- 銀行振込(振込手数料が掛かる)
コストパフォーマンスが高い
Xserver VPSのプランはメモリが2GBからなのでVPSを借りる場合の最低金額は他の会社よりも高く見えますが、メモリが同等のプランを比較するとコストパフォーマンスが高いと言えます。
メモリ2GBで比較した場合、最安値はWebARENA Indigoになるのですが、割り当てられる仮想CPU数やストレージのサイズ、スケールアップが出来るなどのを考慮すると、Xserver VPSの方がコストパフォーマンスが良いと言えます。
処理性能が高いらしい
こちらは実際にデータを計測して比べてみたのでは無いのですが、Xserverさんサイトによると、CPUとIOPSの性能が他のVPSよりも高いとのことです。
https://vps.xserver.ne.jp/xserver-vps.php
注意が必要なところ
Xserver VPSを借りるにあたって注意が必要なところです。
IPv6が使えない
Xserver VPSではIPv6のグローバルIPが割り振られません。
通常はIPv4のみで問題ないと思いますが、IPv6を使った動作検証やサービスを使いたい場合は別の会社のVPSを借りる必要があります。
メモリ2GBプランのストレージが少ない
メモリ2GBプランのストレージが50GBなので、少しサイズに不安が残ります。
ストレージ増設オプションもありますが「+200GB」で月額2,750円掛かってしまうので割高となってしまいます。
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