Ubuntuでディレクトリを作成する方法です。
ディレクトリの作成
Ubuntuでディレクトリを作成するにはmkdirコマンドを使用します。
mkdirコマンドの基本的な使い方はmkdirのあとに作成するディレクトリ名を指定します。
mkdir ディレクトリ名
実際にtest_dirというディレクトリを作成して、ls -ldコマンドでディレクトリが作成されていることを確認してみます。
$ mkdir test_dir $ ls -ld test_dir drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 10:36 test_dir
ディレクトリ名は絶対パスや相対パスでの指定も可能です。
絶対パスでディレクトリ名を指定
絶対パスを指定してのディレクトリ作成例です。
$ mkdir /home/tamohiko/test_dir $ ls -ld /home/tamohiko/test_dir drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 10:36 /home/tamohiko/test_dir
相対パス指定
相対パスを指定してのディレクトリ作成例です。
/home/tamohiko/test_dir/ディレクトリに一度移動してから、一つ上のディレクトリに相対パスでディレクトリ名を指定してディレクトリ作成します。
$ cd /home/tamohiko/test_dir/ $ mkdir ../test_dir2 $ ls -ld /home/tamohiko/test_dir2 drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 10:38 /home/tamohiko/test_dir2
-p オプション 途中のディレクトリも一度に作成
-pオプションを指定してあげると、途中にディレクトリが存在しない場合にそのディレクトリも作成してくれます。
「/home/tamohiko/project/project-a」といったディレクトリを作成するときに、途中の「/home/tamohiko/project」というディレクトリがない場合は下記のようエラーが表示されて、ディレクトリを作製することが出来ません。
$ mkdir /home/tamohiko/project/project-a mkdir: cannot create directory '/home/tamohiko/project/project-a': No such file or directory
日本語のエラーメッセージはこんな感じです。
$ mkdir /home/tamohiko/project/project-a mkdir: ディレクトリ `/home/tamohiko/project/project-a' を作成できません: そのようなファイルやディレクトリはありません
-pオプションを指定すると、問題なくディレクトリが作成されます。
$ mkdir -p /home/tamohiko/project/project-a $ ls -ld /home/tamohiko/project/project-a/ drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 6月 30 18:49 /home/tamohiko/project/project-a/
-vオプションをつけてみると、途中のディレクトリも作成されている様子がわかります。
$ mkdir -pv /home/tamohiko/project/project-a/ mkdir: created directory '/home/tamohiko/project' mkdir: created directory '/home/tamohiko/project/project-a/'
-m オプション パーミッションを設定
-mオプションを指定すると、ディレクトリを作成する際に任意のパーミッションを設定することが出来ます。
mkdir -m パーミッション ディレクトリ
パーミッションの指定方法はchmodコマンドと同じような感じに数字や文字で指定できます。
詳しくは下記のサイトを参照してみてください。
https://www.server-memo.net/tips/command/chmod/chmod.html
数字で指定
パーミッションに700を指定してディレクトリを作成してみます。
$ mkdir -m 700 test_dir $ ls -l total 4 drwx------ 2 tamohiko tamohiko 4096 Jul 1 23:53 test_dir
文字で指定
所有ユーザ(u)は読み込み(r)書き込み(w)実行(x)のすべてを許可し、グループ(g)は読み込み(r)のみ許可、その他のユーザ(o)は何も権限を許可しないという設定を、文字を使用して設定してみます。
$ mkdir -m u=rwx,g=r,o= test_dir2 $ ls -ld test_dir2 drwxr----- 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 11:10 test_dir2
一度にたくさんのディレクトリを作成
bashの機能であるブレーズ展開を使用すれば、一度に複数のディレクトリを作製することが出来ます。
{}で囲って「,」で区切ることで複数の名前を指定することが出来ます。
mkdir {ディレクトリ1,ディレクトリ2,ディレクトリ3}
log、temp、dataというディレクトリを一回のmkdirコマンドで作成してみます。
$ mkdir {log,temp,data} $ ls -ld ./* drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:07 ./data drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:07 ./log drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:07 ./temp
{}で囲って「最初..最後」といったように指定すると、連続した名前を設定することが出来ます。
test_01からtest_05という名前のディレクトリを作成してみます。
$ mkdir /home/tamohiko/test_dir/test_{01..05} $ ls -ld ./test_* drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:11 ./test_01 drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:11 ./test_02 drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:11 ./test_03 drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:11 ./test_04 drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:11 ./test_05
数字以外に文字も指定することが出来ます。
test_aからtest_eというディレクトリを作成してみます。
$ mkdir /home/tamohiko/test_dir/test_{a..e} $ ls -ld ./test_* drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:11 ./test_01 drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:11 ./test_02 drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:11 ./test_03 drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:11 ./test_04 drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:11 ./test_05 drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:29 ./test_a drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:29 ./test_b drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:29 ./test_c drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:29 ./test_d drwxrwxr-x 2 tamohiko tamohiko 4096 7月 3 22:29 ./test_e
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