Ubuntuで「stat」コマンドを使って、ファイルやディレクトリのより詳しい情報を確認する方法です。
statコマンドでより詳しい情報表示
「stat」コマンドを使うと、ファイルやディレクトリの「サイズ」「アクセス権」「各種タイムスタンプ」等の詳しい情報を表示してくれます。
使い方は簡単で、下記のように確認したいファイルやディレクトリを指定するだけです。
stat ファイルやディレクトリ
「stst」コマンドでは以下の項目が表示されます。
- File: ファイル名
- Size: ファイルサイズ(バイト)
- Blocks: ファイルのブロック数
- IO Block: 入出力ブロックサイズ
- Device: デバイス番号(16進数/10進数)
- Inode: inode番号
- Links: ハードリンク数
- Access: アクセス権(パーミッション)
- Uid: 所有者のユーザーID(uid番号/名前)
- Gid: 所有グループのグループID(gid番号/名前)
- Access: 最終アクセス時刻
- Modify: 最終更新時刻(ファイル内容の変更)
- Change: 最終状態変更時刻(ファイルの属性などの変更)
- Birth: ファイルの作成時刻(ファイルシステムがサポートしている場合のみ表示)
※ファイルシステム ext2/ext3/FAT16/FAT32はBirth非対応
実際に「stat」コマンドでファイルの情報を表示させてみると、下記のように情報が表示されます。
$ stat test_01.txt File: test_01.txt Size: 16 Blocks: 8 IO Block: 4096 regular file Device: 8,1 Inode: 3807624 Links: 1 Access: (0777/-rwxrwxrwx) Uid: ( 0/ root) Gid: ( 0/ root) Access: 2024-12-28 00:32:24.975099112 +0900 Modify: 2024-09-27 22:16:34.248612189 +0900 Change: 2024-12-08 23:20:40.088235114 +0900 Birth: 2024-09-27 22:16:14.604590030 +0900
おまけ: lsコマンドで各種タイムスタンプを表示
「ls」コマンドで「Access」「Modify」「Change」のタイムスタンプを表示させる方法です。
Access 最終アクセス時刻
「-lu」オプションを使用すると「stat」コマンドの「Access:(最終アクセス時刻)」を表示させることが出来ます。
$ ls -lu test_01.txt -rwxrwxrwx 1 root root 16 Dec 28 00:32 test_01.txt
「--full-time」オプションを使用すると、「stat」コマンドと同じ形式で時刻を表示してくれます。
$ ls -lu --full-time test_01.txt -rwxrwxrwx 1 root root 16 2024-12-28 00:32:24.975099112 +0900 test_01.txt
Modify 最終更新時刻
「-l」オプションを使用すると「stat」コマンドの「Modify:(最終更新時刻)」を表示させることが出来ます。
$ ls -l test_01.txt -rwxrwxrwx 1 root root 16 Sep 27 22:16 test_01.txt
$ ls -l --full-time test_01.txt -rwxrwxrwx 1 root root 16 2024-09-27 22:16:34.248612189 +0900 test_01.txt
Change 最終状態変更時刻
「-lc」オプションを使用すると「stat」コマンドの「Change:(最終状態変更時刻)」を表示させることが出来ます。
$ ls -lc test_01.txt -rwxrwxrwx 1 root root 16 Dec 8 23:20 test_01.txt
$ ls -lc --full-time test_01.txt -rwxrwxrwx 1 root root 16 2024-12-08 23:20:40.088235114 +0900 test_01.txt
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