Ubuntuで作成済みのユーザの名前を変更する方法です。
usermodでユーザ名をgroupmodでグループ名を変更
ユーザの名前を変更する際に、所属しているグループ名やホームディレクトリも変更する必要が有ると思うので、今回は合わせて変更を行う方法を紹介します。
sudo usermod -l 新しいユーザ名 -d 新しいホームディレクトリ -m 現在のユーザ名 sudo groupmod -n 新しいグループ名 現在のグループ名
ホームディレクトリの変更について
usermodでユーザのホームディレクトリを変更する場合「-d 新しいホームディレクトリ」とするのですが、その際に「-m」オプションを合わせて指定することで、現在のホームディレクトリに格納されているデータも一緒に移動してくれます。
ユーザ名の変更例
piyoというユーザの名前をpiyopiyoに変更してみます。
変更前のユーザ情報確認
まずは、現在のpiyoユーザの情報を確認しておきます。
$ id piyo uid=1001(piyo) gid=1001(piyo) groups=1001(piyo),100(users)
ホームディレクトリも/home/piyoと設定されています。
$ grep piyo /etc/passwd piyo:x:1001:1001:,,,:/home/piyo:/bin/bash
gidが1001のグループ名もpiyoと設定されています。
$ grep 1001 /etc/group piyo:x:1001:
piyoユーザのホームディレクトリの情報です。
$ ls -l /home | grep piyo drwxr-x--- 3 piyo piyo 4096 9月 3 10:38 piyo
ホームディレクトリにあるデータについても確認しておきます。
$ sudo ls -lR /home/piyo/ /home/piyo/: total 8 -rw-rw-r-- 1 piyo piyo 9 Sep 3 10:38 test.txt drwxrwxr-x 2 piyo piyo 4096 Sep 3 10:39 test_dir /home/piyo/test_dir: total 4 -rw-rw-r-- 1 piyo piyo 5 Sep 3 10:39 piyo.txt
ユーザ名の変更
ユーザ名とグループ名をpiyoからpiyopiyoに変更します。
$ sudo usermod -l piyopiyo -d /home/piyopiyo -m piyo $ sudo groupmod -n piyopiyo piyo
変更後のユーザ情報確認
ユーザ名を変更した後に、ユーザの情報を確認していきます。
ユーザ名とグループ名が変更されていることが確認できます。
$ id piyopiyo uid=1001(piyopiyo) gid=1001(piyopiyo) groups=1001(piyopiyo),100(users)
/etc/passwdでユーザ名とホームディレクトリが/home/piyopiyo変更されていることも確認できます。
$ grep piyopiyo /etc/passwd piyopiyo:x:1001:1001:,,,:/home/piyopiyo:/bin/bash
gidが1001のグループ名がpiyopiyoに変更されていることが確認できます。
$ grep 1001 /etc/group piyopiyo:x:1001:
ホームディレクトリが新しい名前に変更されていることを確認します。
$ ls -l /home | grep piyo* drwxr-x--- 3 piyopiyo piyopiyo 4096 Sep 3 10:40 piyopiyo
ホームディレクトリに存在してるデータも移動されていることが確認できました。
$ sudo ls -lR /home/piyopiyo/ /home/piyopiyo/: total 8 -rw-rw-r-- 1 piyopiyo piyopiyo 9 Sep 3 10:38 test.txt drwxrwxr-x 2 piyopiyo piyopiyo 4096 Sep 3 10:39 test_dir /home/piyopiyo/test_dir: total 4 -rw-rw-r-- 1 piyopiyo piyopiyo 5 Sep 3 10:39 piyo.txt
以上で、ユーザ名の変更作業が無事完了しているこが確認できました。
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