Ubuntuでfreeコマンドを使ってメモリの使用状態を調べる方法です。
topコマンドでもメモリの使用状態を調べることができますが、今回はfreeコマンドについてのみ説明していきます。
freeコマンドでメモリの使用状態を表示
freeコマンドを使用することで、使用しているメモリの使用状態を表示することができます。
実際にコマンドを実行すると下記のような情報が表示されます。
$ free total used free shared buff/cache available Mem: 2010648 1067692 96140 89952 846816 670436 Swap: 2097148 380748 1716400
表示項目
freeコマンドで表示されるメモリの使用情報は、物理メモリとスワップメモリに別れて表示されています。
- Mem 物理メモリの合計サイズ
- Swap スワップメモリの合計サイズ
メモリの使用状態は以下の項目で表示されていて、値の単位はkibibytes(キビバイト)となっています。
- total 全体のメモリサイズ
- used 使用中のメモリサイズ
- free 空きメモリサイズ
- shared 共有メモリとして使用されているサイズ
- buff/cache buff:カーネルバッファ cache: キャッシュ
- available すぐに使用可能なメモリサイズ
availableについて
availableはすぐに割り当てることが出来るメモリサイズのことで、freeとbuff/cacheの中ですぐに開放可能なメモリサイズの合計の値になります。
ですので、この項目に表示されている値が実際に使用できる空きメモリのサイズになります。
表示単位の変更
freeコマンドの初期設定では、メモリの使用量がkibibyte(キビバイト)で表示されています。
このままだと分かりづらいのですが、オプションを指定することで表示する単位を変更することができます。
- -b, --bytes byte(バイト)
- -k, --kibi kibibyte(キビバイト)※初期値
- -m, --mebi mebibyte(メビバイト)
- -g, --gibi gibibyte(キビバイト)
- --tebi tebibyte(テビバイト)
- --pebi pebibyte(ペビバイト)
- --kilo kilobyte(キロバイト)
- --mega megabyte(メガバイト)
- --giga gigabyte(ギガバイト)
- --tera terabyte(テラバイト)
- --peta petabyte(ペタバイト)
- -h, --human 人間が読みやすいように表示単位を自動変換
--megaオプションを指定して、表示単位をメガバイトに変更してみました。
この表示であれば、どのくらいのメモリが使用されているのかが分かりやすいですね。
$ free --mega total used free shared buff/cache available Mem: 2058 1015 104 82 939 761 Swap: 2147 553 1594
-h, --human オプション
-h, --human オプションを指定すると、人が読みやすいような単位に自動的に変換して表示してくれます。
表示される単位は下記のようになります。
- B bytes
- Ki kibibyte(キビバイト)
- Mi mebibyte(メビバイト)
- Gi gibibyte(ギビバイト)
- Ti tebibyte(テビバイト)
- Pi pebibyte(ペビバイト)
実際にコマンドを実行した結果は下記のようになります。
$ free -h total used free shared buff/cache available Mem: 1.9Gi 997Mi 114Mi 85Mi 850Mi 700Mi Swap: 2.0Gi 425Mi 1.6Gi
値の大きさによってGiやMiで表示されているので、とてもわかりくて良いですね。
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