【Ubuntu Server 22.04】apt-key addの非推奨に関わるインストール手順変更
apt-key addが非推奨(廃止予定)となったので、Ubuntu Server 22.04からはnginx公式のリポジトリを使用したインストール手順が変更されています。
従来の手順でインストールすると下記のようなWarningが表示されてしまいます。
W: http://nginx.org/packages/mainline/ubuntu/dists/jammy/InRelease: Key is stored in legacy trusted.gpg keyring (/etc/apt/trusted.gpg), see the DEPRECATION section in apt-key(8) for details.
Ubuntu Server 22.04での新しい手順については、下記のページにて説明しています。
https://vpslife.server-memo.net/ubuntuserver2204_nginx_install/
Ubuntu Server 20.04であればこのページの手順でもインストールすることは可能です。
nginx公式サイトのリポジトリを使用してインストール
Ubuntu Server 20.04で初めから用意されているリポジトリに含まれているnginxはバージョンが少し古いので、nginxの公式リポジトリを使用して新しいバージョンのnginxをインストールする方法です。
作業は以下の工程で行っていきます。
- 前提条件パッケージのインストール
- nginxリポジトリ追加
- 署名鍵インポート
- インストール
前提条件パッケージのインストール
nginxをインストールするために必要な以下のパッケージを「apt install」コマンドでインストールしていきます。
- curl
- gnupg2
- ca-certificates
- lsb-release
$ sudo apt update $ sudo apt install curl gnupg2 ca-certificates lsb-release
nginxリポジトリ追加
nginxの公式サイトで公開されているリポジトリを追加します。
$ echo "deb http://nginx.org/packages/mainline/ubuntu `lsb_release -cs` nginx" \ | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/nginx.list
nginxのリポジトリは「/etc/apt/sources.list.d/nginx.list」として作成されます。
$ cat /etc/apt/sources.list.d/nginx.list deb http://nginx.org/packages/mainline/ubuntu focal nginx
署名鍵のインポート
nginxをインストールする際に、提供されているパッケージの信頼性を検証出来るようにするため、nginx公式で公開されている署名鍵をインポートします。
$ curl -fsSL https://nginx.org/keys/nginx_signing.key | sudo apt-key add -
署名鍵が正しくインポートされたかの確認を行います。
$ sudo apt-key fingerprint ABF5BD827BD9BF62
出力されたfingerprintの値が「573B FD6B 3D8F BC64 1079 A6AB ABF5 BD82 7BD9 BF62」であることを確認してください。
pub rsa2048 2011-08-19 [SC] [expires: 2024-06-14] 573B FD6B 3D8F BC64 1079 A6AB ABF5 BD82 7BD9 BF62 uid [ unknown] nginx signing key <signing-key@nginx.com>
インストール
最後に「apt install」で「nginx」のインストールを行います。
$ sudo apt update $ sudo apt install nginx
インストールされたnginxのバージョンは下記のコマンドで確認することが出来ます。
$ nginx -v
コメント