Ubuntuをコマンドで再起動させる方法と、停止(シャットダウン)させる方法です。
Ubuntuを再起動させる方法
Ubuntuを再起動させるには、下記コマンドのどちらかを使用します。
- shutdown -r 時間
- reboot
「shutdown -r 時間」と「reboot」による再起動時の違いはこのようになります。
「shutdown -r 時間」による再起動
- 再起動を行う時間を指定できる
- shutdown -cで待機している再起動をキャンセルできる
- 再起動をする旨のメッセージが全ユーザに通知される
ログインしている全ユーザに対してUbuntuを再起動させる旨のメッセージを通知するため、他のユーザが作業の保存や終了を行うことができる猶予を与えることが出来ます。
「reboot」による再起動
- コマンド実行後すぐに再起動処理がはじまる
- 再起動をする旨のメッセージはなし
rebootコマンドによる再起動は、コマンドを実行するとすぐに再起動処理が始まりユーザへの通知も行われないので、私が自分一人で使用しているサーバではこちらを使用することが多いです。
shutdown -r 時間
shutdown -r で再起動させる場合についての説明です。
再起動までの時間を指定する方法
「shutdown -r 時間」コマンドで再起動を行うまでの時間を指定する方法を説明します。
- +時間(分)で指定
- 24時間制のhh:mm形式で指定
ちなみに、時間を指定していない場合は1分後に再起動します。
+時間(分)による指定
この形式は再起動を指定した分後に実行します。
例えば10分後に再起動を行いたい場合は「+10」といったように時間を指定します。
$ sudo shutdown -r +10
すぐに再起動を行いたい場合は「now」や「+0」と時間を指定します。
$ sudo shutdown -r now $ sudo shutdown -r +0
24時間制のhh:mm形式で指定
再起動を行う時間は、24時間制のhh(時間):mm(分)の形式で指定することが出来ます。
例えば午前11時50分に再起動させたい場合は、11:50といったように時間を指定します。
$ sudo shutdown -r 11:50
再起動のキャンセル
shutdown -cコマンドを実行すると、待機している再起動をキャンセルすることが出来ます。
$ sudo shutdown -c Broadcast message from root@ホスト名 on pts/1 (Wed 2023-08-02 11:59:30 JST): The system shutdown has been cancelled
再起動を通知するメッセージ
shutdown -rコマンドで再起動を行うと、下記のようなメッセージがログインしているユーザに配信されます。
このメッセージは初期設定では1分間隔で繰り返し送信されます。
$ sudo shutdown -r +3 Broadcast message from root@ホスト名 on pts/1 (Mon 2023-07-31 22:07:20 JST): The system is going down for reboot at Mon 2023-07-31 22:10:20 JST! Broadcast message from root@ホスト名 on pts/1 (Mon 2023-07-31 22:08:20 JST): The system is going down for reboot at Mon 2023-07-31 22:10:20 JST! Broadcast message from root@ホスト名 on pts/1 (Mon 2023-07-31 22:09:20 JST): The system is going down for reboot at Mon 2023-07-31 22:10:20 JST! Broadcast message from root@ホスト名 on pts/1 (Mon 2023-07-31 22:10:20 JST): The system is going down for reboot NOW!
reboot
rebootコマンドによる再起動は、コマンドを実行するとすぐに再起動処理が始まります。
自分一人が使っているサーバであれば、こちらのほうが少しだけ簡単にサーバの再起動を行うことが出来ます。
$ sudo reboot
Ubuntuを停止(シャットダウン)させる方法
Ubuntuを停止させる場合は「shutdown -h 時間」コマンドを実行します。
Ubuntuを停止(シャットダウン)させた場合、通常は起動させるためにサーバの電源ボタンを押す必要があります。
すぐにアクセス出来ない場所にある物理サーバを停止させる場合は、十分に注意して作業を行ってください。
VPSであれば、事業者が用意しているVPSをコントロールするためのメニューにサーバを起動ボタンがあるので、そこからサーバを起動させることが出来ます。
停止までの時間を指定する方法
「shutdown -h 時間」コマンドで停止(シャットダウン)を行うまでの時間を指定する方法は2種類あります。
- +時間(分)で指定
- 24時間制のhh:mm形式で指定
時間を指定していない場合は1分後に停止(シャットダウン)します。
+時間(分)による指定
この形式は停止(シャットダウン)処理を「+時間」で指定した分後に実行します。
例えば10分後に停止(シャットダウン)させたい場合は下記のよう「+10」と指定します。
$ sudo shutdown -h +10 Broadcast message from root@ホスト名 on pts/1 (Wed 2023-08-02 15:59:08 JST): The system is going down for poweroff at Wed 2023-08-02 16:09:08 JST!
24時間制のhh:mm形式で指定
停止を行う時間は、24時間制のhh(時間):mm(分)の形式でも指定することが出来ます。
例えば午後4時30分にサーバを停止(シャットダウン)させたい場合は、16:30といったように時間を指定します。
$ sudo shutdown -h 16:30 Shutdown scheduled for Wed 2023-08-02 16:30:00 JST, use 'shutdown -c' to cancel.
すぐに停止(シャットダウン)させたい場合
すぐに停止(シャットダウン)させたい場合は「now」や「+0」と時間を指定します。
$ sudo shutdown -h now $ sudo shutdown -h +0
停止(シャットダウン)のキャンセル
shutdown -cコマンドを実行すると、待機している停止(シャットダウン)処理をキャンセルすることが出来ます。
$ sudo shutdown -c Broadcast message from root@ホスト名 on pts/1 (Wed 2023-08-02 16:06:07 JST): The system shutdown has been cancelled
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